jGrantsの差し戻し・修正依頼への対応手順【期限内に再提出するために】
この記事からわかること
- 差し戻しは不採択ではなく、修正して再提出すれば審査が続く
- 対応期限があり、過ぎると審査対象から外れることがある
- 差し戻し理由は事務局のコメント欄に書かれているので、まず全文を読む
- 経費明細と見積書の不一致、添付書類の不備が典型的な理由
- 指摘された箇所だけを直し、それ以外は不用意に変えない
jGrantsで補助金を申請したあと、事務局から差し戻し(修正依頼)を受けることがあります。初めての申請では「不採択になった」と受け取ってしまいがちですが、そうではありません。
差し戻しは修正して再提出すれば審査が続く状態です。むしろ、そのままでは通らない不備を事務局が指摘してくれている場面だと考えるほうが実態に近いといえます。
ただし対応期限があります。ここを過ぎると審査対象から外れることがあるため、気づくのが遅れることが最大のリスクです。本記事では、差し戻しを受けたときの進め方を整理します。
まず差し戻しの内容を最後まで読む
差し戻しの通知を受けたら、jGrantsのマイページで該当の申請を開き、事務局からのコメントを確認します。ここで大事なのは、指摘が複数ある場合があるという点です。
最初の1点だけ直して再提出すると、残りの指摘でまた差し戻され、そのぶん時間を失います。コメントは最後まで読み、指摘事項をすべて書き出してから作業に入ってください。
マイページの見方はjGrantsマイページの見方と申請状況の確認方法で解説しています。
差し戻しの典型的な理由
製造業の申請で多いのは次のパターンです。
| 差し戻しの理由 | 対処 |
|---|---|
| 経費明細と見積書の金額・品名が一致していない | 見積書の表記どおりに入力し直す |
| 対象外経費が含まれている | 公募要領で対象範囲を確認し、該当分を除く |
| 添付書類が不足・不鮮明 | 必要書類を揃え直し、読める解像度で提出する |
| 相見積の要件を満たしていない | 必要な社数の見積を取り直す |
| 事業計画の記載と経費の内容が対応していない | 計画と経費の対応関係を明示する |
| 賃上げ等の要件に関する記載が不足 | 求められている項目を追記する |
とくに多いのが経費明細と見積書の不一致です。品名を略して入力した、消費税の扱いを取り違えた、送料や保守費を対象経費に含めてしまった、といったものです。
対象経費の切り分けは補助金の対象経費・対象外経費を製造業向けに整理する確認方法と注意点、見積のルールは補助金の見積書・相見積・発注で製造業が注意すべきルールと実務を参照してください。
修正するときの原則
指摘された箇所だけを直す
修正のついでに他の記載も手を入れたくなりますが、原則として指摘された箇所だけを修正してください。無関係な部分を変えると再度の確認が発生し、かえって時間がかかります。
見積書の取り直しが必要なら早く動く
経費明細の不一致を直すために見積書を取り直す必要がある場合、設備メーカーの対応に日数がかかります。差し戻しを受けた当日中に依頼を出してください。対応期限は自社の都合では延びません。
修正内容を記録しておく
何をどう直したかを残しておくと、再度の差し戻しがあったときや、次の回次に申請するときに役立ちます。
期限を守るための社内の動かし方
差し戻しへの対応で失敗するのは、内容が難しいからではなく気づくのが遅れるからです。次の点を押さえておいてください。
- 通知メールの宛先を日常的に見る人にする:代表者のアドレスにしたまま、代表者がメールを見ない状態だと埋もれます
- 提出後も定期的にマイページを開く:週1回程度でも確認しておくと見落としません
- 社内の決裁を待たない体制にしておく:修正内容によっては上長の確認が要りますが、期限が短いため事前に段取りを決めておく
- 設備メーカーに事前に伝えておく:差し戻しで見積の修正を依頼する可能性があることを、申請時に伝えておくと動きが速くなります
再提出したあとの流れ
再提出すると審査が再開します。そのまま交付決定に進むこともあれば、別の指摘で再度差し戻されることもあります。交付決定までは発注できないため、この間に設備を発注しないよう注意してください。
交付決定後の手続きは補助金の採択後にやることにまとめています。なお、差し戻しへの対応が間に合わず今回の回次を逃した場合は、補助金の不採択理由と再申請のポイントを参考に次の回次へ切り替えてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 差し戻しは不採択ということですか?
違います。差し戻しは修正を求められている状態で、期限内に修正して再提出すれば審査は続きます。むしろ書類の不備を直す機会だと考えてください。
Q. 差し戻しの理由はどこに書かれていますか?
jGrantsのマイページで該当の申請を開くと、事務局からのコメントとして修正内容が示されます。複数箇所を指摘されていることがあるため、最後まで読んでください。
Q. 対応期限を過ぎるとどうなりますか?
期限を過ぎると審査対象から外れることがあります。期限は制度や事務局の運用によって異なるため、通知に記載された期日を必ず確認してください。
Q. 指摘されていない箇所も直してよいですか?
原則として指摘された箇所だけを修正してください。無関係な部分を変えると再度の確認が必要になり、かえって時間がかかります。
まとめ
jGrantsの差し戻しは不採択ではなく、修正して再提出すれば審査が続きます。まず事務局のコメントを最後まで読み、指摘事項をすべて洗い出してから作業に入ってください。
典型的な理由は経費明細と見積書の不一致、対象外経費の混入、添付書類の不備です。修正は指摘された箇所だけにとどめ、無関係な部分は変えないでください。
実務上の失敗は内容の難しさではなく、通知の見落としで期限を過ぎることです。通知の宛先を日常的に確認する人にし、提出後もマイページを定期的に開いてください。
参考情報
- jGrants(Jグランツ) — デジタル庁
- GビズID 公式サイト — デジタル庁