GビズIDの費用は?無料で使える範囲と実費がかかるケースを整理
この記事からわかること
- GビズIDはアカウントの取得も利用も無料。年会費や更新料もかからない
- 無料なのはGビズID自体で、印鑑証明書の取得費や郵送費などの実費は自己負担
- オンライン申請ならマイナンバーカードを使うため、書類申請より実費を抑えられる
- 「GビズID取得代行」は民間業者のサービスで、これは有料
- 補助金の申請代行費用とGビズIDの取得費用は別物なので混同しない
補助金の電子申請の準備を始めると、まずGビズIDの取得が必要になります。このとき「費用はいくらかかるのか」「後から請求が来るのではないか」という不安を持つ方は少なくありません。
結論から言うと、GビズID自体は取得も利用も無料です。ただし「無料」の範囲を正しく理解しておかないと、書類申請で発生する実費を見落としたり、民間業者の有料サービスを公的な費用と混同したりすることがあります。
本記事では、どこまでが無料で、どこから実費がかかるのかを整理します。
GビズID自体は完全に無料
GビズIDはデジタル庁が運営する行政サービス向けの認証の仕組みで、次のいずれも費用はかかりません。
- アカウントの取得(プライム・メンバー・エントリーのいずれも)
- ログインして行政サービスを利用すること
- 年会費・更新料
- メンバーアカウントの追加発行
補助金の電子申請システムであるjGrantsの利用も無料です。つまり、行政に対して支払う費用は発生しません。
3種類のアカウントの違いについてはGビズIDのプライム・メンバー・エントリーの違いと使い分けを参照してください。
実費がかかるのは申請方法によって異なる
GビズIDプライムの取得には2つの申請方法があり、どちらを選ぶかで手元から出る実費が変わります。
| オンライン申請 | 書類(郵送)申請 | |
|---|---|---|
| GビズIDの利用料 | 無料 | 無料 |
| 印鑑証明書の取得手数料 | 不要 | かかる |
| 郵送費 | 不要 | かかる |
| 必要なもの | 代表者のマイナンバーカードとスマートフォン | 印鑑証明書・登録印 |
書類申請でかかる実費
書類申請では、法人の場合は印鑑証明書が必要になります。取得手数料は自治体や取得方法によって異なるため、金額は窓口またはコンビニ交付の案内で確認してください。加えて、申請書を郵送するための費用がかかります。
オンライン申請なら実費を抑えられる
オンライン申請は代表者本人のマイナンバーカードを使うため、印鑑証明書も郵送も不要です。マイナンバーカードを既に持っているなら、追加の実費はほぼ発生しません。
ただしマイナンバーカードをこれから作る場合や、電子証明書の有効期限が切れている場合は、その手続きの時間が必要になります。手順はGビズIDのオンライン申請のやり方にまとめています。
有料になるのは「民間業者に頼んだとき」
検索すると「GビズID取得代行」といったサービスが出てきますが、これは民間業者が独自に提供している有料サービスです。行政が徴収する費用ではありません。
代行を頼むかどうかは、次の点で判断してください。
- 代表者のマイナンバーカードがある:オンライン申請は画面の指示に沿って進める作業なので、自社で完結できることが多い
- 書類申請しか選べず、社内に事務の余力がない:代行の検討余地はある
- 補助金の申請そのものを支援してほしい:これはGビズIDの代行とは別の話
3つ目は特に混同しやすい点です。補助金の申請代行・コンサルティングの費用と、GビズIDの取得費用は別物です。GビズID取得は無料でできる手続きであり、補助金申請の支援料金にこれが含まれているかのような説明があれば、内訳を確認してください。
補助金の申請代行を検討する場合の相場と選び方は補助金の申請代行・コンサルの選び方と費用相場で解説しています。無料で相談できる公的な窓口を使う選択肢もあり、認定支援機関とは?役割・探し方・活用方法が参考になります。
費用よりも「時間」がコストになる
GビズIDに関して実際に効いてくるのは、金銭よりも取得までにかかる期間です。プライムには審査があるため、申請してすぐに使えるわけではありません。
締切間際に取得を始めて間に合わなければ、その公募回次を丸ごと見送ることになります。数十万円から数千万円の補助金を取り逃すことに比べれば、印鑑証明書の手数料は誤差の範囲です。費用の心配よりも、着手を早めることのほうが重要だと考えてください。
申請全体の逆算については補助金申請の事前準備とスケジュール管理を参照してください。
よくある質問(FAQ)
Q. GビズIDの取得に費用はかかりますか?
GビズIDのアカウント自体は取得も利用も無料です。年会費や更新料もかかりません。ただし書類申請の場合は印鑑証明書の取得手数料や郵送費といった実費が別途必要になります。
Q. GビズIDに更新料や年会費はありますか?
ありません。一度取得すれば、年会費や更新料なしで継続して利用できます。ただしパスワードの管理や、代表者交代時の変更手続きは利用者側で行う必要があります。
Q. GビズIDの取得代行に費用はかかりますか?
GビズID自体は無料ですが、民間業者に取得を代行してもらう場合は業者への手数料が発生します。これは行政に支払う費用ではなく、業者独自のサービス料金です。
Q. オンライン申請と書類申請で費用は変わりますか?
GビズIDの利用料はどちらも無料です。ただし書類申請では印鑑証明書の取得手数料と郵送費がかかるのに対し、オンライン申請はマイナンバーカードを使うためこれらが不要になります。
まとめ
GビズIDは、アカウントの取得も利用も無料で、年会費や更新料もありません。実費がかかるのは書類申請を選んだ場合の印鑑証明書の取得手数料と郵送費で、オンライン申請ならこれらも不要です。
有料になるのは民間業者に取得を代行してもらう場合だけで、これは行政の費用ではありません。補助金の申請代行費用とGビズIDの取得費用は別物なので、見積を取る際は内訳を確認してください。
そして実務上のコストは金銭よりも時間です。プライムには審査があるため、公募情報をつかんだ時点で取得に着手してください。
参考情報
- GビズID 公式サイト — デジタル庁
- jGrants(Jグランツ) — デジタル庁