「本システムを利用可能なGビズIDのメンバーアカウントはありません」の意味と対処法
この記事からわかること
- このエラーは、メンバーアカウントに対象システムの利用許可が付与されていないときに出る
- 対処はメンバー側ではなく、プライムアカウントの管理者側で行う
- IDやパスワードの誤りではないため、入力し直しても解決しない
- メンバーを新規発行した直後に発生しやすい
- 急ぐ場合は代表者のプライムで直接ログインすれば作業を進められる
補助金の電子申請システムにログインしようとしたときに、**「本システムを利用可能なGビズIDのメンバーアカウントはありません」**というメッセージが表示されて先に進めないことがあります。
このエラーは、IDやパスワードの間違いではありません。認証そのものは通っており、そのアカウントに対象システムを使う権限が与えられていないことを示しています。そのため、何度入力し直しても解決しません。
本記事では、このエラーの意味と、誰がどこで対処すればよいのかを整理します。
エラーの意味
GビズIDには3種類のアカウントがあり、そのうちメンバーは、プライムアカウントの管理者が従業員用に発行するものです。
ここで見落とされやすいのが、メンバーアカウントは発行しただけでは何も使えないという点です。プライムの管理者が「このメンバーにどの行政サービスを使わせるか」を個別に許可して、はじめてそのシステムにログインできるようになります。
このエラーは、まさにその許可が出ていない状態を指しています。
メンバーアカウントを発行 → ログインはできる
↓(ここが抜けている)
対象サービスの利用を許可 → 対象システムに入れる
アカウント種別の役割についてはGビズIDのプライム・メンバー・エントリーの違いと使い分けで詳しく解説しています。
対処はプライム管理者側で行う
重要なのは、このエラーはメンバー本人では解決できないということです。対処するのはプライムアカウントの管理者、つまり法人代表者または管理を任されている担当者です。
手順の考え方は次のとおりです。
- プライムアカウントでGビズIDにログインする
- 管理画面からメンバーアカウントの一覧を開く
- 対象のメンバーを選び、利用を許可するサービスを設定する
- 使いたい補助金システム(jGrantsなど)を許可対象に含める
- メンバー側で一度ログアウトし、あらためてログインする
画面の名称や配置は変更されることがあるため、実際の操作はGビズID公式サイトのマニュアルで最新の手順を確認してください。
権限を付与したのに解消しないとき
- 反映待ち:設定直後は反映されていないことがあります。ログアウトして入り直してください
- サービス名の取り違え:許可したサービスが、実際に使いたいシステムと違っている可能性があります。補助金によってはjGrantsではなく専用システムを使うため、どのシステムに入りたいのかを確認してください
- アカウントの種類が違う:そもそもエントリーでログインしている場合、補助金システムは使えません
似ているが原因の違うエラー
同じ「ログインできない」でも、原因が異なるものがあります。切り分けの目安は次のとおりです。
| 症状 | 主な原因 | 対処する人 |
|---|---|---|
| 本システムを利用可能なメンバーアカウントはありません | 権限が未付与 | プライム管理者 |
| ID・パスワードが違うと表示される | 入力誤り、アカウント未発行 | 本人 |
| 入力中にログイン画面へ戻される | ログインから3時間経過(jGrantsの仕様) | 本人(こまめに一時保存) |
| ワンタイムパスワードが届かない | メールアドレスの誤り、受信設定 | 本人・管理者 |
3番目のjGrants特有の挙動についてはjGrantsでログイン画面に戻される・進めない時の対処法、GビズID全般のトラブルはGビズIDが取れない・使えない時の対処法を参照してください。
締切が近いときの回避策
公募締切が迫っていて権限付与の対応を待てない場合は、代表者のGビズIDプライムで直接ログインすれば申請作業を進められます。メンバーの権限設定は後から行っても問題ありません。
ただし、代表者のIDとパスワードを担当者に共有して使い回すのは避けてください。メンバーの仕組みがあるのは、まさにその共有を防ぐためです。急場をしのいだ後に、あらためてメンバーへの権限付与を済ませておいてください。
申請の逆算スケジュールについては補助金申請の事前準備とスケジュール管理が参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q. このエラーはパスワードの入力ミスですか?
違います。ログイン認証は通っており、そのアカウントに対象システムを使う権限がないことを示すエラーです。入力し直しても解決しません。
Q. 誰が対処すればよいですか?
メンバー本人ではなく、プライムアカウントの管理者(法人代表者または管理を任されている担当者)が対処します。管理画面でメンバーに対象サービスの利用を許可してください。
Q. 権限を付与したのにまだエラーが出ます。
設定の反映に時間がかかる場合があるため、一度ログアウトしてから入り直してください。それでも解消しない場合は、許可したサービス名が実際に使いたいシステムと一致しているか確認してください。
Q. 急いで申請したい場合はどうすればよいですか?
代表者のGビズIDプライムで直接ログインすれば申請作業は進められます。ただしIDとパスワードを共有するのは避け、後からメンバーへの権限付与を行ってください。
まとめ
「本システムを利用可能なGビズIDのメンバーアカウントはありません」は、メンバーアカウントに対象システムの利用許可が出ていないことを示すエラーです。認証は通っているため、IDやパスワードを入力し直しても解決しません。
対処するのはメンバー本人ではなくプライムアカウントの管理者で、管理画面から対象サービスの利用を許可します。設定後は一度ログアウトして入り直してください。
締切が迫っているなら、代表者のプライムで直接ログインして作業を進め、権限付与は後から行うという判断もできます。
参考情報
- GビズID 公式サイト — デジタル庁
- jGrants(Jグランツ) — デジタル庁